俺の気持ちに気づけよ、バーカ!



「なぁ、璃奈。
 なんでオマエにキスするの
 やめたわかるか?」


なんでだろう?


「桜ちゃんも
 亮くん達に見られるのが
 恥ずかしかったとか?」

「違うし」

「じゃあ、なに?」


「いくら璃奈の弟達でも
 キスでとろける璃奈の可愛い顔は
 俺の瞳だけが独占したいんだよ」



廊下の壁に
強引に背中を
押し当てられた私。


私を見つめる
桜ちゃんの瞳が
男らしく揺れていて

捕らわれてしまった
かのように

私の視線は
桜ちゃんと交わったまま
ほどくことができない。


「俺の嫉妬深さ。
 なめんなよ。バ~カ」




大好きな人の口から紡がれる
『バーカ』は

理性を保つかのように乱暴で

愛の告白みたいに蜜甘で

時々


熱のこもったキスに変わる。







☆俺の気持ちに気づけよ
 バ~カ!   END☆