「そんなこと言ってない」 「言った。絶対に言った。 俺、はっきり聞いたし」 あれは…… 「桜ちゃんに彼女がいるって 思ってたから、その人に 悪いかなって思って……」 「なんだよそれ~~」 脱力したように カフェの椅子に座り込んだ 桜ちゃんは 「俺の勘違いだったのかよ。 璃奈に会いに行くの 我慢してた俺がバカみたいじゃん」 テーブルにゴツン おでこを痛めつけた。 私もつられて 椅子に座ったけれど 桜ちゃんは一向に 顔を上げてくれない。