大好きな女に晒(さら)せない、俺の本心。 「ねぇ、桜(おう)ちゃん」 「璃奈(りな)。ハズいから その呼び方すんのやめろって」 胸まで伸びたユルフワ髪を 耳に掛ける璃奈に 「ちゃん付け、禁止な」 冷ややかな声を浴びせるも…… はぁ~ こいつ、マジで可愛すぎ。 春の陽だまりみたいな温かい笑顔 俺に見せんなって。 頬が緩むだろうが。 好きな女の笑顔に 毒されそうになる俺。