和輝の5つ目の怖い話が終わったとき、真紀は手を上げた。


「次はあたしでいいかな？　実はもう怖い話を聞いてきたの。だから明日みんなに披露するね」


自信満々に胸を張り、言う。


みんなと違って自分には練習する時間も沢山あった。


すぐに６話目は真紀が話すことで決定した。


そして次の日。


その日は日曜日だったけれど、土曜日の昨日と同じようにみんなは放課後に時間に集合していた。


誰１人かけることなく６日目がやってきた。


それくらい、みんなはこの都市伝説にかけているのだということがわかる。


事前に練習する時間があった真紀も、さすがに本番になると緊張した。


みんなの顔を見回してみると真剣そのものだ。


ヘマをしないようにしなきゃ。


「それじゃ、今日はあたしの番だよね。タイトルは『快楽殺人』」


そのタイトルに一瞬みんなの目が見開かれた。