「そっか。そうなんだな。俺、実は今困っててさ」


もしかしたら恭平もなにか怖い話を知っているかもしれないと思い、実は怖い話を集めていることを伝えた。


すると恭平は大きな声で笑い声をあげて「なんだお前ら、そんなことしてんのか。まるで子供だな」と言い出した。


小学生は子供だろうがと反論したかったけれど、あまりに笑うので実はふくれっ面になってしまった。


「悪い悪い。そっか、怖い話かぁ。俺、いくつか知ってるけど？」


その言葉に実は今自分が不機嫌になったことを忘れて、食いついた。


「教えてくれ！」


「あぁ、もちろん。じゃあそこの公園に行こう。ここじゃ話もできないからな」


そう言われて、実は恭平と２人で騒々しいゲーセンを後にしたのだった。