パン職人の店長を、好きになりました。


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「ん〜美味しいです〜! なんですか、このお肉っ……めちゃくちゃ柔らかい」

「良かった、喜んでもらえて。予約した甲斐があったよ」

「覚えていてくれたんですねっ……雑誌で見たページのこと」


 すごく前の話なのに……そういえばまだ付き合う前の話なのに。


『店長〜ここ素敵じゃないですか? 予約しなきゃいけないみたいなんんですけど、美味しそう』

『彩愛ちゃんはそういうお洒落なとこ憧れるんだ?』

『はい、こんなとこでデートしてみたいな〜』


 そんなようなことを話した気がするけど、予約必でたしか三ヶ月待ちの人気店だったはず。


「デートで行きたいって言っていたし、彩愛ちゃんが高校卒業してから予約したんだよ」

「ええっそんな前からですか!?」

「遅くなっちゃったけど、卒業と入学祝いってところかな」


 こんな贅沢しちゃっていいのかな……。最近幸せすぎて、怖いくらいだ。