芽衣がその場からいなくなった瞬間、彼女は話し始めた。
「あの…、私やっぱり諦め切れません!」
「いや、諦め切れねぇーとかそうゆう問題じゃないから!せめてどっちか選んだ上で言ってくんね?まぁ断るけどな!」
奏志もだいぶ苛立ってるのがわかる。そりゃ帰ろうと思ったらこの感じだもんな。
「私はお2人と付き合いたいんです、2人とじゃなきゃ嫌なんです!」
「嫌ってな!」
初めは可愛いと思っていた清楚系な敬語も段々イラついて来たな。計算なのか天然なのかわからないけど。
「いつも3人で登下校していらっしゃいますよね?それと変わらないじゃないですか!」
「「それは違うだろっ」」
てゆーかそれはそもそも芽衣と付き合ってるわけでもないし。家が隣だから一緒に学校行って、一緒に帰ってるだけだし。要望がめちゃくちゃすぎるだろ。
「はぁ、話になんねー。行こうぜ」
奏志が彼女を避けて一歩踏み出した。
「私の名前は笠原です!笠原梨々です!」
その足がピタッと止まった。
一瞬俺には何を言ってるのかわからなかった。
「?」
そして彼女が効果音で言うならきゅるんっって感じに笑った。
「兄はサッカー部キャプテンやってます!」
「………っ!」
ここでやっと気付いた。
何を言っているのかを。
それが一体何を意味するかということを。
テニス部幽霊部員の俺からしたら全くもって関係ないけど、一応サッカー部レギュラーの奏志にはめちゃくちゃ関係ある話だ。
高校生に置いて、先輩というものは絶対的存在であり、しかもキャプテンなんて、奏志の口からもよく聞くけどたぶんやべぇ奴だ。それを切り札に持ってくるこの女も結構やべぇ。
だってサッカー部のくせに金属バット振り回しながらやってくるキャプテンの妹だ!やべぇに決まってる!
奏志と顔を見合わせる。
「別に恋人として付き合わなくてもいいんです。ただ一緒にいてくれたら!3人で一緒にいたいんです!」
聞こえとしては可愛いお願いだけど、それはたぶん脅迫なんじゃ…。
「1日でいいんで!いや、3日でいいんで!」
「「延びたじゃねーか!」」
なんか、はいとしか言えない状況を作らされ3日間だけ一緒に過ごすことを強要されることになった。
つーか俺関係ねぇーけど!
「あの…、私やっぱり諦め切れません!」
「いや、諦め切れねぇーとかそうゆう問題じゃないから!せめてどっちか選んだ上で言ってくんね?まぁ断るけどな!」
奏志もだいぶ苛立ってるのがわかる。そりゃ帰ろうと思ったらこの感じだもんな。
「私はお2人と付き合いたいんです、2人とじゃなきゃ嫌なんです!」
「嫌ってな!」
初めは可愛いと思っていた清楚系な敬語も段々イラついて来たな。計算なのか天然なのかわからないけど。
「いつも3人で登下校していらっしゃいますよね?それと変わらないじゃないですか!」
「「それは違うだろっ」」
てゆーかそれはそもそも芽衣と付き合ってるわけでもないし。家が隣だから一緒に学校行って、一緒に帰ってるだけだし。要望がめちゃくちゃすぎるだろ。
「はぁ、話になんねー。行こうぜ」
奏志が彼女を避けて一歩踏み出した。
「私の名前は笠原です!笠原梨々です!」
その足がピタッと止まった。
一瞬俺には何を言ってるのかわからなかった。
「?」
そして彼女が効果音で言うならきゅるんっって感じに笑った。
「兄はサッカー部キャプテンやってます!」
「………っ!」
ここでやっと気付いた。
何を言っているのかを。
それが一体何を意味するかということを。
テニス部幽霊部員の俺からしたら全くもって関係ないけど、一応サッカー部レギュラーの奏志にはめちゃくちゃ関係ある話だ。
高校生に置いて、先輩というものは絶対的存在であり、しかもキャプテンなんて、奏志の口からもよく聞くけどたぶんやべぇ奴だ。それを切り札に持ってくるこの女も結構やべぇ。
だってサッカー部のくせに金属バット振り回しながらやってくるキャプテンの妹だ!やべぇに決まってる!
奏志と顔を見合わせる。
「別に恋人として付き合わなくてもいいんです。ただ一緒にいてくれたら!3人で一緒にいたいんです!」
聞こえとしては可愛いお願いだけど、それはたぶん脅迫なんじゃ…。
「1日でいいんで!いや、3日でいいんで!」
「「延びたじゃねーか!」」
なんか、はいとしか言えない状況を作らされ3日間だけ一緒に過ごすことを強要されることになった。
つーか俺関係ねぇーけど!



