「今日楽しかったね~!」
気分もお腹も満たされて、るんるんの芽衣。白い息も気にならないぐらいご機嫌だった。
ファミレスから家まで歩いて帰る。
すっかり暗くなった夕方7時半、怜くんと約束した門限までまだ30分ある。セーフだ。
「あ、そうだ!こないだね!」
何かを思い出したかのように芽衣がパンっと両手を合わせて話始めた。その表情からも芽衣にとっても良い話だったんだと思う。
「結華お姉ちゃんが彼氏とのデートファミレスって言ってた!」
「へぇ」
寒くて冷える手をポケットに入れて歩いた。
隣で芽衣はずっと嬉しそうで、思えば今日1日そんな感じだったなって…
「いいよね、そーゆうデートも!なんか普通なんだけど、その日常っぽさがいいよね!」
あまりに嬉しそうに言うから、つい…言いたくなった。
「…これもデートじゃん」
「違うじゃん」
芽衣は笑っていたけど、俺は本気で言っていた。
「傍から見たらデートだろ」
「傍から見たら…、そうかな」
冗談で聞いていたのかもしれない芽衣はくすくすと笑って、もう別の事を考えていただろう。
この続きをいつか言いたいと思っていた。
さっき食べたチョコレートパフェで口の中が甘ったるい。
そーいえば昔、大志ともパフェ半分こしたな。
絶対1人で食べきれないからってとーちゃんに言われて。
「…お前、好きなやついんの?」
「え?それこないだも聞いたよね、聞いてどうするの?脅すの?」
どーしても食べたくて、頼んだパフェ。
2人で1つを仲良く食べた。
「ばーか、好きなやつ脅してどうするんだよ」
青天の霹靂ばりに革命的だったあの日から、何でもそうして来た。
「俺、芽衣のこと好きなんだけど」
でもいつも俺の方が先に欲しがった。
半分こできないものはどうしたらいいんだ?
気分もお腹も満たされて、るんるんの芽衣。白い息も気にならないぐらいご機嫌だった。
ファミレスから家まで歩いて帰る。
すっかり暗くなった夕方7時半、怜くんと約束した門限までまだ30分ある。セーフだ。
「あ、そうだ!こないだね!」
何かを思い出したかのように芽衣がパンっと両手を合わせて話始めた。その表情からも芽衣にとっても良い話だったんだと思う。
「結華お姉ちゃんが彼氏とのデートファミレスって言ってた!」
「へぇ」
寒くて冷える手をポケットに入れて歩いた。
隣で芽衣はずっと嬉しそうで、思えば今日1日そんな感じだったなって…
「いいよね、そーゆうデートも!なんか普通なんだけど、その日常っぽさがいいよね!」
あまりに嬉しそうに言うから、つい…言いたくなった。
「…これもデートじゃん」
「違うじゃん」
芽衣は笑っていたけど、俺は本気で言っていた。
「傍から見たらデートだろ」
「傍から見たら…、そうかな」
冗談で聞いていたのかもしれない芽衣はくすくすと笑って、もう別の事を考えていただろう。
この続きをいつか言いたいと思っていた。
さっき食べたチョコレートパフェで口の中が甘ったるい。
そーいえば昔、大志ともパフェ半分こしたな。
絶対1人で食べきれないからってとーちゃんに言われて。
「…お前、好きなやついんの?」
「え?それこないだも聞いたよね、聞いてどうするの?脅すの?」
どーしても食べたくて、頼んだパフェ。
2人で1つを仲良く食べた。
「ばーか、好きなやつ脅してどうするんだよ」
青天の霹靂ばりに革命的だったあの日から、何でもそうして来た。
「俺、芽衣のこと好きなんだけど」
でもいつも俺の方が先に欲しがった。
半分こできないものはどうしたらいいんだ?