ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~

「二人とも、どうしてここ?」

 尋ねると、莉茉ちゃんはにこやかに清ちゃんと腕を組んだ。

「何って、デートだよ。私たちも、水族館に行きたい気分だなーって……」

「それは、花帆に何かあったら困るから、二人の様子を見に来たに決まってるだろ」

 清ちゃんは、莉茉ちゃんの腕を振りほどいた。

「ああっ、せっかくフォローしてあげたのに!」

 むくれる莉茉ちゃん。

 そっか。
 二人で私たちを尾行してたんだ。

 あ。もしかして秋葉がさっきからキョロキョロしてたのって、二人の尾行に気づいてたから?

 なぁんだ、そうだったんだ。私がダサかったからじゃなかったんだ。

 ホッと胸を撫で下ろす。

 秋葉は二人に視線をやると、腕組をして大袈裟に息を吐いた。

「……で? 俺らのデートはどうだった?」

 尋ねると、莉茉ちゃんはニヤニヤと笑った。

「なんか、手なんか繋いじゃって思ったよりお似合いで楽しそうだった!」

 そ、そうなの?
 私たち、お似合いに見えた?

「ま、まあ、思っていたより不釣り合いではなかった……かもな」

 清ちゃんも渋々うなずいた。

 そうなんだ。何だか嬉しいな。