ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~

「そういえばさ」

 秋葉がくるりと振り返る。

「な、何っ!?」

「もうすぐお昼だけどどうする?」

 秋葉に言われて時計を見ると、時刻は十一時半ころ。

「少し早いけど、混む前にレストランに行った方がいいんじゃねーかと思って」

 確かに、お昼には少し早いけど、十二時になると混みそうだし、なんとなくお腹も空いたような気もする。

「そうだね、行ってみよっか」

 二人で水族館の中のレストランへと向かう。

 レストランにつくと、秋葉はまたしてもキョロキョロと辺りを見回しだした。

「秋葉、どこに座る?」

「ああ、ちょっと待ってろ」

 そう言うと、秋葉はいきなり観葉植物の後ろに向かって走り出した。

「秋葉、どうし――」

 私も後を追いかけて走ると、秋葉は観葉植物の後ろから何かをズルリと引っ張り出した。

「見つけたぞ、てめぇ!」

「痛ててててっ、離せ、離せよっ!」

 秋葉に襟首を掴まれ、植木の後ろから引っ張り出されたのは、なんと清ちゃんだった。

「清ちゃん、どうしてここに!?」

 私がびっくりしていると、横から声がした。

「あれー、清ちゃん、見つかっちゃった?」

 ヒラヒラと手を振りながら現れたのは、莉茉ちゃんだ。

 まさか清ちゃんに加えて莉茉ちゃんまでいるなんて!