私がじっと秋葉の顔を見ていると、秋葉の顔から笑顔が消え、ふっと真顔に戻った。
「秋葉、どうかしたの?」
「いや――別に大丈夫。先に進もうぜ」
秋葉は、じっと水槽の向こうを見つめた。
秋葉、やっぱり少し様子がおかしいな。
やっぱりまだ新商品の事で悩んでるのかな。
折角だからリフレッシュしてほしいんだけど。
じっと秋葉を見つめていると、秋葉はまたしても辺りをキョロキョロと見渡し始めた。
「どうしたの? さっきから」
「あ、いや、何でもない」
なんだろう。秋葉、やけにキョロキョロしてるけど、人目を気にしてるのかな。
私は水槽に映る自分の姿を見つめた。
……もしかして一緒に歩く私の服装が物凄くダサいとか?
それで一緒に歩きたくない?
いやいや、確かにジーパンにパーカーで、お洒落という訳ではないけど、そこまで酷くはないはず。
ってことは服じゃなくて顔がそもそも駄目?
私みたいな冴えない女と水族館に来てしまったことが気に食わないってこと!?
そうだ。私の前ではそんなこと言わないけど、秋葉は、本当はもっと可愛い子と水族館に来たかったのかも。
私じゃ……ダメなのかな?
私はうつむき、青い光が揺れる床を見つめた。



