「土曜日。ってことは、今日オープンしたばかりなんですね。それでみんなそっちに行っちゃったんだ」
「うん、たぶんね」
そう言うと、悠一さんは少しの間考え込んだ。
「……悠一さん?」
「あ、いや。花帆さん、明日は暇?」
「いえ、バイト以外は何も予定はありませんが」
すると悠一さんは新しくできたお店のチラシを指差す。
「そう。じゃあもし良ければ、秋葉と一緒にここに一緒に行ってきてくれない?」
やっぱりライバル店のことは気になるんだろうな。
かくいう私も、新しい店ができたという話は和菓子好きとしては見逃せない。
だけど――。
「秋葉と一緒にですか? それじゃ、お店は」
「ああ、それなら明日は僕が店頭に出るから大丈夫。お客さんも少ないだろうし、裏は人数が足りてるから」
「でも――」
私は秋葉の顔を見た。
秋葉は、頭の上で手を組むと、ニヤリと笑った。
「俺は別にいいぜ。スパイみたいで面白そうじゃん」
「うん、一緒に行ってみよっか」
そんなわけで私たちは、二人で新しくできた和菓子屋さんへと出かけることになったのでした。
「うん、たぶんね」
そう言うと、悠一さんは少しの間考え込んだ。
「……悠一さん?」
「あ、いや。花帆さん、明日は暇?」
「いえ、バイト以外は何も予定はありませんが」
すると悠一さんは新しくできたお店のチラシを指差す。
「そう。じゃあもし良ければ、秋葉と一緒にここに一緒に行ってきてくれない?」
やっぱりライバル店のことは気になるんだろうな。
かくいう私も、新しい店ができたという話は和菓子好きとしては見逃せない。
だけど――。
「秋葉と一緒にですか? それじゃ、お店は」
「ああ、それなら明日は僕が店頭に出るから大丈夫。お客さんも少ないだろうし、裏は人数が足りてるから」
「でも――」
私は秋葉の顔を見た。
秋葉は、頭の上で手を組むと、ニヤリと笑った。
「俺は別にいいぜ。スパイみたいで面白そうじゃん」
「うん、一緒に行ってみよっか」
そんなわけで私たちは、二人で新しくできた和菓子屋さんへと出かけることになったのでした。