ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~

「あっ、花帆ちゃんも今、休憩?」

 二階のドアを開けると、ふんわりと甘い香り。

 同じく休憩に入った悠一さんが、ホットケーキを作っていたみたい。

「はい。悠一さんもですか?」

「うん。香帆ちゃんの分もあるから食べてもいいよ」

 やがて、こんがりときつね色に焼けたホットケーキが運ばれてきた。

「わぁ、美味しそう」

 目の前に、ホカホカと湯気を上げるホットケーキが置かれる。

 キレイなきつね色の上で、トロリとバターが溶けた。