それから数日後。

 私たちが復縁したというウワサはまたたくまに校内に広まった。

「やー、どうなるかと思ったけど、本当に付き合うことになったんだ。良かったね!」

 莉茉ちゃんが私に抱きついてくる。

「あー、花帆ちゃん、結局、秋葉くんと復縁したんだ」
「良かったねー」

 クラスの女子たちもお祝いしてくれる。

「ありがとう。でも、本当にいいのかな?」

 私が恐る恐る聞くと、女子たちは顔を見合せた。

「何言ってるの。あんたたちお似合いだよ?」
「そーそー。秋葉くん、毒舌王子なんて言われてたのに、花帆ちゃんの前ではすごい笑うしー」
「もう、私たちじゃ敵わないなって感じ?」

「……ありがと」

 何だか恥ずかしいな、そんなふうに言われると。

「花帆っ!」

 そこへ、教室のドアが勢いよく開いた。

 入ってきたのはは清ちゃんだ。

「せ、清ちゃん!?」

 清ちゃんはつかつかとこちらへ歩いてくるとら私の手をギュッと握った。

「お前、秋葉と復縁したんだってな! 良かった良かった!!」

 おいおいと泣き出しそうな清ちゃん。

 な、なんで清ちゃんがこんなに感動してるんだろう……。