「へっ」
「秋葉から聞いたんだ。あなた秋葉の彼女だったんだ。同棲までしてるって。そうならそうと、早く言えばいいのに。バカみたい」
「……すみません。何だか言い出せなくて」
秋葉が実咲さんの向かいに座ったので私も秋葉の隣にちょこんと腰掛けた。
うう……何だか落ち着かない。
秋葉が怪訝そうな顔をする。
「どういうこと?」
「うん、えっと、実咲さんに二人の間を取り持つように頼まれて」
秋葉はため息混じりの声で言う。
「バ花帆。何でそんなこと引き受けるんだよ」
「だって」
私と秋葉がそんなことを言い合っていると、じわりと実咲さんの目に涙が浮かんだ。
「あなた、私のことからかってたの? 元カレに執着する哀れな女だと、影で笑っていたんでしょ」
「い、いえ、そんなことは……」
私は必死で言い訳を考えた。
「二人のことは親とかにも内緒にしてますし、誰にも言ってなかったので。それに私、頼まれると断れなくて」



