ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~

 結局、私は実咲さんの頼みを断りきれなくて、秋葉と実咲さんのよりを戻す手伝いをすることになってしまった。

「はぁ」

 気分が重い。

 何で私、こんなこと引き受けちゃったんだろう。
 
 だけど、引受ちゃったものはしかたない。

 どう考えても、私より実咲さんの方が秋葉にお似合いだし。

 あんなに思ってくれてるんだもん。

 実咲さんと付き合ったほうが、秋葉はきっと幸せになれる。

「あの、秋葉。実は――」

 お店に人がいなくなったのを見払って、私は秋葉に切り出した。

「えっ、実咲が俺に会いたがってる?」

 とりあえず実咲さんと会ったことを伝えると、秋葉は渋い顔をした。

「実咲とはもう別れたんだし、話をする気はねーんだけど」

「まぁまぁ、そう言わずに……」

「大体なんでそんなこと、よりによって花帆に頼むんだよ」