……トクン、トクン。

 心臓が激しく脈打つ。

 私は熱い息を吐き出した。

 はあ、こんなの無理だよ。

 そばに居ると、こんなにも秋葉のこと、意識しちゃう。

 秋葉は、私のこと、何とも思っていないのに。

 このままだと、秋葉の迷惑になっちゃうよ。

 早く――早く新しいバイトを見つけて、ここのバイトを辞めなきゃ。

 秋葉から、離れなきゃ。

 でないと私――。