ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~


「……秋葉くんに会いたい?」

 莉茉ちゃんがコンパクトをパチンと閉じるて私に尋ねた。

「えっ! ど、どうして!」

 慌てる私の顔を見て、莉茉ちゃんはニヤリと笑う。

「だって、なんだか寂しそうな顔してたからさ」

「ち、違うよ!」

 私はただ単に合コンがつまらないだけ。

 別に秋葉のことなんか。

 秋葉に会いたくなんて――。

「まぁ、詳しい話はまた後で。とりあえず戻ろ」

「う、うん」

 莉茉ちゃんに背中をたたかれ、合コンに戻る。

「ただいまー」

 勢いよく部屋の戸を開ける。

 だけど――。

「あれっ」

 私は目をパチクリさせた。

 部屋の中の様子がさっきと違う!

「ああ、二人とも、なんだか男子同士、女子同士で席が固まってたから、ばらしておいたよ」

 男の子のうちの一人が嬉しそうに親指を立てる。

 えーっ!

 どうやら、私と莉茉ちゃんが居ない間に席替えが行われていたみたい。

 や、やめてよぉ。

 何でそんな余計なことするの。

 すると男の子の内の一人が空いてる席を指さした。

「花帆ちゃんの席はあそこだよ」