「どうした」

 私が窓の外をじっと見つめていると、秋葉が不思議そうな顔でこちらを見る。

「あ、ううん、あまりにもお客さんが来ないから」

「そうだな。今日は店番、一人でも良かったかも」

 笑ってごまかした私。

 だけど、お客さんが来ない他にも、実は他にも気がかりなことがあった。



 ――それは数日前のこと。

「花帆、スマホ光ってるぜ」

 ある日のお風呂上がり。

 秋葉に指摘されてスマホを見ると、莉茉ちゃんからこんなメッセージが届いていたの。

『やっほー。突然だけど、もしよかったら今度一緒に合コンに行かない?』