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俺がもうすぐ2歳になるころ。いつも行く近所の公園に、母親に連れられて遊んでいた俺たち。


『モモ―、こっちおいでー』

『いーくん、いーくん』


幼少期の1歳違いはデカイ。

特に俺は平均をはるかに超す身長があり、同い年のくせに、当時は2歳違いじゃないかってくらいの差があったらしい。


いつも俺の後を追いかけてきてくれるのが嬉しくて、今日も、走りを覚えたばかりのモモが、余裕で走れる俺のあとを一生懸命追いかけていたときのこと。

ブランコのそばを通った俺は、勢いでブランコの鎖を握ってしまい。

激しく揺れたブランコ。


『モモーおいでー』


モモも、俺のたどった後を追いかけてきていて。

振り返ったときには、揺れたブランコの座面が、モモのおでこを直撃していた。