肩身の狭い思いをしながら歩いていると、メガネをかけた男子生徒がプリントを差し出してきて、


「クラスを確認して受付してくださ──」


……目の前で吹っ飛ばされた。

代わりに、女の先輩たちがどぅわーっと集まってきて、


「これどうぞーーー!」

「これ受け取ってください!」


「きゃっ……!」


今度は私が吹っ飛ばされた。


ええっ!? いったい何事!?

あっという間に伊緒くんの周りは、プリントを持った女の先輩であふれかえる。


「クラス表の紙です、どうぞ!」

「私の受け取って~!」