ずるすぎる幼なじみと甘々ふたりぐらし。


──ゴロゴロゴロッ。


「ひゃあっ!」


立て続けに鳴るカミナリに体は正直に反応して、今度は頭を押さえてしゃがんでしまう。


「ふふふ、そういうときは素直に甘えなよ」


両手をとられて立たされて。

ふわり。

やわらかいものに包まれたと同時、視界が暗くなった。

え……、これは。


「ま、真柴くん……?」


なぜか抱きしめられていて。


「ふふ、行こう。雨強くなってきたらこまるから」


……やっぱり、送ってもらうのはやめた方がいいかも。