普通クラスも上位20位までは名前が貼られていたが、もちろんモモの名前はない。
それでも、モモが点が良かったって言うんだから、それでいいだろう。
モモの頭を撫でてやれば、満面の笑みで俺を見上げる。
「へへへっ」
やべえ、かわいい、癒される。早く帰りてえ。
帰って、モモにお仕置きだって言いながら耳にかぶりつきたい。
……いい点とったのにお仕置きはないか。
我慢できずに俺も頬が緩みそうになったところで、瑛人が信じらんないって俺を見ているのに気づき、慌てて真顔に戻す。
「へー……俺とはずいぶん扱いが違うな……」
ぼそぼそとつぶやかれ。
気まずさを感じながらドリンクを飲み干した。



