「モモの部屋着聞こうとする変態男なんて、鳥のフンでも頭に落とされりゃいいよ」

「……っ、あ、あればきっと、伊緒くんが答えるから面白くてあんなこと聞いたんだよ」

「なにのんきなこと言ってんの? 男なんてのはな、そういうこと聞いて想像する危ないヤツばっかりなんだよ。いいか、よーく覚えておけ」


そう言い切る伊緒くん。

だったら……。


「……伊緒くんも?」


伊緒くんの場合は、恋愛対象が女の子じゃないかもしれないけど。


「一緒にすんな!」


むー。
自分のことは棚に上げるんだから。


……てことはー。

伊緒くんも、宇野くんのあれこれ、想像したりするのかな……。

そんなことを思いながら伊緒くんを見つめていると。


「なに、見惚れちゃった?」

「……っ、ちがっ……!」