真柴くんの視線は、私の右隣りへ。
恐る恐る私も右を見ると。
「うわっ……!」
思わずのけぞった。
だって、そこには伊緒くんがいたんだもん!
さっきまで女の子がいたはずなのに、一体いつの間に!?
最初からいました、みたいな顔をした伊緒くんが、腕を組みながら椅子にふんぞりかえりながら私を見ている。
「ち、違うよっ!」
私、あわてて否定。
なんで伊緒くんが答えるの!? さっきの塩辛も伊緒くん!?
「ちょ、ちょ、伊緒くんやめてっ……!」
恥ずかしくて伊緒くんをたしなめるけど、聞いてくれるどころか、
「ふっ……家では普段どんな格好してるの?」
「ジャージ」
真柴くんが飛ばす質問に、間髪入れずに答える伊緒くん。



