【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜



いたた……。

あっ……プリントが……。
床に無残に散らばったプリントたち。急いで拾わなきゃと思ったけど、ぶつかった人に謝るのが先だ。


「あの、ごめんなさいっ……!」



顔を上げると、私の視界に映ったのは——目を疑うほど綺麗な、男の人だった。

わっ……キラキラ……。

眩しい、金色の髪。金色の……え?

金髪……ってことは、や、ヤンキーさん……!?


一瞬そう思ったけれど、彼の容姿を見て考えを改めた。

この人……すごく綺麗な人……ハーフ……?

もしかしたら、金髪は地毛かもしれない……。というか、こんな綺麗な人、いたっけ……?

じーっと、つい彼に見入ってしまう。

この高校の制服を着ているから、ここの生徒だとは思うけど……。

そこまで考えて、私はハッとした。


わかった……この人、獅夜さんだ。