「まーや、おはよ」
「おはよう高良くん」
高良くんと付き合い初めて、1ヶ月が経った。
お付き合いは……とても、順調だと思う。
教科書を机にしまっていると、高良くんからの視線を感じて首をかしげる。
「どうしたんですか?」
「ん?今日も可愛いなぁって思って」
「……っ」
高良くんが恥ずかしげもなく甘い台詞を吐くのは相変わらずで……というか、前よりも回数が増えていた。
「そうやって、何回言ってもウブな反応するとこも可愛い」
赤くなっている私を見て、高良くんは満足げに口角を上げている。
「た、高良くんだって……」
「俺?」
「い、いつもかっこいいです……」
思っていることをいえば、なぜか黙ってしまった高良くん。