【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

話題を変えたくて、はぐらかすようにそう言った。



「補習すんの?」

「も、もちろんです……!」



今日は、そのために来たんだっ……。

獅夜さん……じゃなくて、高良くんは、不満そうに眉をひそめた。



「せっかくまーやといんのに、勉強とかだるい……」



せっかくって……。高良くんは、一体何を考えているんだろうっ……?

私を指名した理由も、可愛いなんて血迷ったことを言う理由も、何もかもがわからない。

もしかして、からかわれてる……?

そう思ったけど、高良くんみたいな人がわざわざ私をからかう理由もわからない。

もうわからないことだらけで、頭がパンクしちゃいそう。


と、とにかく、補習を始めよう……!

私は高良くんの留年を回避するために、先生に頼まれたんだから……!