【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

猫ちゃんに夢中で気づかなかったけど、周りを見るとみんなが猫ちゃんではなく高良くんを見ていた。

猫カフェなのに、みんな高良くんに夢中なんておかしな状態になっている。


高良くんの見た目は、どこに行っても人目を集めてしまう。


高良くんと一緒に過ごすことが増えてから、目立つ人の苦労を感じるようになった。

も、もちろん、私自身じゃなくて、熱視線を向けられてうっとうしそうにしている高良くんの姿をよく見かけたから。

高良くんがあんまり人と関わりたくないっていうのも、当然なのかもしれない。

高良くんの容姿は文句のつけようがないくらい完璧なものだと思うけど、高良くんにとってそれは望んでいなかったことかもしれないし、今まで嫌な目にもあってきたと思う。



「高良くん、あの、居心地が悪かったら出ますか……?」



決して広くはない場所で視線を集めているのは、苦痛かもしれない……。