すると私の意識はプツリと消えてきた。




「天音、起きた?」

「……久遠くん……?」


ここは、私のお部屋……?

「……おはよう、天音、体調はどう?」

「……全然……!元気だよ!」

……私、そういえば久遠くんにちゅっちゅされたんだっけ……?


それで、そのあと……お熱……だったんだっけな……。

「!も、もしかして、久遠くんお世話してくれてたのっ……?」

「そうだよ」

「あ、ありがとう……!!」


そして、私は気がついてしまった……。

「こ、この毛布はっ……!?」

私の物では、ない……。


それに、触り心地が良すぎる。

嫌な、予感がする……。


「それ、さっき買った」

「い、いくら、ですか……?」

「……200万くらいだから気にしないでいいよ」

そう言いながらにっこり微笑んだ久遠くん。


に、200万……。

思わず冷や汗をかきそうになった。


「い、いやいやっ……お返しさせていただきます」

「……気に入らなかった?」

「そういうわけじゃないよ!」

白に、猫ちゃんの絵がデザインされた毛布はとっても可愛くて癒しを与えてくれると思った。

でも、200万円の毛布なんて抱きしめて寝れないよ……!


さ、さっきまでそれで寝てたけど……。