「そっか……痛いんだね……可愛い……もっと痛くしてもいい?」

「や、やだよっ……!!」

すると久遠くんは私の言葉なんて無視していっぱい私の首筋や鎖骨の周りにちゅうってキスを落とした。


「ひぅうっ……!?痛いよぉっ……」

「もっと痛がっていいんだよ?あ、泣いちゃうの?可愛いね」

「ち、がうっ……やだ……」

久遠くんの胸をポコポコ叩いても、びくともしない。

「やらっ……離して……!!」

「はいはい。」

そういえば、今度はあっさり離れた久遠くん。

「……そういえば、もう授業だったよな」

「そ、そうだね」

さ、サボっちゃった……。


「……天音、お前熱ある」

「ふぇ?」

そ、そんなわけないよ……!


「ないよ……だって……ふへへっ……目の前がふわってして……る……だけらもん……」

「……だよな」


久遠くん、深刻そうな顔してどうしたんだろうな。

すると久遠くんは私のおでこに体温計を近づけて、お熱を測った。


体温計どこにあったんだろなぁ〜。

「……38.6分ですけど」

「んへへ〜」

「……仕方ない。今日は早退だな」

「んぅ、どうして?」

「熱だからだよ」


そう言いながら優しく頭を撫でてくる久遠くん。


なんだかまたポヤポヤする……。