そういう天音の優しさが、なによりも天使だ……。


なにをしてもそこまで愛らしく、みんなから愛されて、勉強もできる天音……。


「はぁ……天音は犬だったらよかったのに」

「へっ……!?なんで……?!」

「そしたら首輪をつけて、檻に閉じこめておけるのになって」


まぁ……犬になったら結婚できないんだけどね。


「あ、あははっ……で、でも、首輪の代わりに、この指輪があるじゃん!」


そう言って嬉しそうに小さな手を俺に向けてきた天音。


「ふふっ、そうだね」

「うん!一生大事にするから!」

「ふふっ、俺もだよ」


再び頭を撫でると、自ら近寄って頭をすりすりと俺の手に戯れるように合わせてくる天音の愛らしさが爆発する。


「やばいねそれ……すっげぇ可愛い」


この屋敷には防犯カメラが隠されてるから、あとでそれでリプレイしてスマホに転送しておこう……。


こんなに尊い生き物、国宝以上だ……。


「えへへ……久遠くんに可愛いって言われるの、とっても恥ずかしいけどすごく嬉しいんだっ……!この撫でてくれる優しいおてても、包み込んでくれるような背の高い身体も、久遠くんの全部が全部好き……!!」