すると愛らしい花がぱぁっと咲き誇ったかのように嬉しそうに微笑んだ天音。


「えへへ、ありがとう……!!私、やっぱり久遠くんに頭なでなでされるの大好き!」

「……ごめん今日会社行けなそう」

「ふぇ……!?なんで!?」


ただでさえ大きくて可愛い目を、ぱちぱちとまんまるに開いている天音。


「……天音が可愛すぎて、死にそう」


こんなに尊い生き物、天音しかいない……。


「へっ……!?だ、だめ!死んじゃだめ……!!せっかく結婚したんだから」


天音はぎゅっと俺に抱きついてきて、自然と上目遣いになりうるうると俺を見つめる。


「はぁ……全く……そういうところだよ」

「ええっ……!?」

「っていうか、息してても可愛いんだから仕方ないか……」

「うう……や、やめてぇ……」


そうやって恥ずかしがって小さな手で小さくて可愛い顔を隠してる天音も、大好きで可愛い。


まさに天使という言葉が似合いすぎている……。


「……天音ほど天使が似合う人はいないよ」

「……!その言葉、そっくりそのまま久遠くんにお返しするよ!」

「だめだよ。俺は堕天使だもん」

「そんなことないよ……!!」