「!チャンスだ!ようちゃんの体重身長、隅々まで——」

「やめなさい変態!!」


バンと頭をたたいた中身がようなちゃんの颯くん。

そして、「いてて」と痛がる中身が颯くんの陽奈ちゃん……。


「……とりあえず意味わかんねぇから、紙に名前でも書いて貼っとくぞ」


久遠くんがそう言ったので、大人しくその案に従い、私には天音と書かれた紙が貼られ、みんなも自分の名前がかかれた紙を貼っていた。


「……1時間、このままか」

「うん……」


っていうか……久遠くん……背高すぎじゃんか……!?私がものすごく小さく見える……!


「天音が俺を見るとこんななんだな」

「そうみたいだね……」


これは久遠くんにチビって言われても仕方がない……。


「く、久遠くん……」

「ん?」

「私の姿で、口悪くならないでね……?」


もし不良さん化しちゃったら、私みんなに嫌われちゃう……!


「あーどうしよっかなぁ」

「お願い……!」

「ふふっ、わかったよ」
 
「ありがとう……!!」


私の姿になっても、性格は間違えなくイケメンだぁ……!!


「……にしても、天音の身体になったのはいいものの、天音が俺の身体で喋ってるとなんだか変な感じだな」

「そりゃぁなれないよね……」