「はぁ〜楽しかったぁ〜」


お化け屋敷を出てもようちゃんはまだ俺に抱っこをされたままだった。


「全然……!!もう二度と行かないから……!!!」

「ええ〜それは残念だなぁ」

「は、颯がいなかったら、私死んじゃってたっ……ありがとう……」

「……」


俺がお願いして入ったにも関わらず、そんなことを言ってくれるなんて……。



「あー好き。そんなこといいよ。ようちゃんはいい子だね」

「えへへ……颯大好き」

「……あー……………」


なんだこの可愛い生き物は。


「……そろそろ、夜ご飯食べに行こうか?」


なんだかんだで2時間経ってしまったし。


「う、うん……ありがとう……」

「ふふっ、いいよ」



……それから俺たちは楽しい夕食を食べ、幸せな時間を過ごした。


———いままでもこれからも、ようちゃんは一生俺のもの。——