「そんなことするように見える……?」

「見えないです」


どす黒いオーラは見えてるけど……。


「よかった。あ!じゃあ今日はようちゃんの大好きなマカロン用意してるから食べて!」

「あ、ありがとう……」


急にふわふわとした雰囲気出されても、困るのよね……。


……それから私は颯の部屋に連行されて、マカロンを美味しく食べていた。


「ようちゃん、太った?痩せた?」

「は?」


なに言ってんのよコイツ。


「しつへいな……!ふおってとやへてもないほん」
(失礼な!太っても痩せてもないもん)

「そうじゃなくて、変化があったらようちゃん記録帳に足さないと」

「はぁ?もうやめてよ」


さすがにやばいすぎるでしょ……。


「だめだよ。あ、ちなみにいまは、
身長158.2㎝、体重49.2㎏、病気とくになし、前より少し垂れ目になった、髪の全体的平均の伸びが3センチだよ」

「は、はぁ……!?」


目も髪も、私が知らないことをなんで知ってんの……。


「もう、やめてよ」

「ふふっ、やぁだ。このノートには小さい頃からのようちゃんの体調管理があるんだからね」

「体調っていうか成長っていうか……まぁいいわ」