「じゃあ仁は片付いたとして、他のヤツらは？」


後ろから急に喋る陽奈ちゃん。


「か、片付けたって……」

「ほら他のヤツよほ・か・の・や・つ・」


ほ、他のヤツっ……？


「蘭や東方城パイセンや理人！」

「あっ……それはっ……」


ちゃんと、断らないと……。


「休み時間にちゃんと話すよ！」

「本当ね？」

「うん！」




それから休み時間。



「……あ！理人くん！」

「わーお天音ちゃん。可愛いねどうしたの」

「あっ……あの……」


みんな可愛いってからかいすぎ……。


「告白のお返事なんだけど……」

「……なーに？ふふっ、いい知らせかな」

「そ、それがっ……私は、久遠くんのことが、好きだから……ごめんなさい……」

「んーそっか。残念だなぁ。まぁ俺は諦めないけど」


あ、諦めない？

ううっ……とにかく申し訳ない……。


「あ、今度一緒に遊園地行かない？友情の証として」

「！うん！」


友情の証っ……なんか嬉しいなっ……！！


「あ、あーまねちゃん」


教室に入ってきた伯斗先輩。


伯斗先輩は昨日本当に偽物だったらしい。

けど、この人は本物……！！


「ごめんね昨日は」

「いいえ！むしろ伯斗先輩も被害者ですし」