みんなと仲良くできなくなるのは、すごく悲しいし、寂しい……。
「うーん。アタシはそんなことないと思うわよ」
「……?どうして?」
「アイツらの愛は久遠と同じくらいの量があるからね」
「……?」
久遠くんと同じくらいの量……?
「全員めちゃくちゃ一途だと思うし」
「……天音」
「ん?どうしたの仁くん」
仁くんに肩をぽんぽんと優しく叩かれて、振り向く。
「……俺、天音が好きだよ」
「……はへっ?」
「恋愛感情として」
「あ、あの……でも……」
私には、久遠くんがっ……。
「……わかってる。でも、俺は諦めない。天音が好きだから」
「へっ……!?あ、え、えっと……」
「天音は友達だと思ってても、俺は天音を好きな人として接する。」
「あ、ありがとう……それは、これからも友達でいてくれるってことだよね?」
まさか、そんなことを言ってくれるとはっ……。
「そうだよ。でも、俺が天音のこと好きだってことだけはわかって」
「わ、わかりましたっ……!ありがとう……!」
「ふふっ、ううん」
仁くんのような優しいお友達がいて、私は幸せものだなぁ。


