次の日。


いつも通りの学園生活が始まった。

ただ……昨日はデートができなくて、久遠くんがとてつもなく不機嫌、そして皇河さんが編入したということだけはちがかった。


「あ!おはようございます!皇河さん!」

「天音。おはよう」

「制服とっても似合ってます!」

「ありがとうな」


なでなでと優しく頭を撫でてくれた皇河さん。


そういえば、昨日はあんまり気にしてなかったけど、皇河先輩もだいぶのイケメンだよなぁ……。


この学園は顔面偏差値まで高いのかな……?


うっ……ちょっと心配……。


「……天音!なにやってるんだよ」

「久遠くん……!?」


はわっ……!?口調が可愛いじゃなくてカッコいいに変わってる……!?

こ、これはまずい気がする……。


「お前は俺のもんだろ?なのになんでコイツなんかと話してんだよ!?」

「じゃあ久遠くんだって颯くんや陽奈ちゃん、それ以外のお友達とも喋ってるよ!」

「それは友達だからだろ?」

「私だって同じだもん」


久遠くんは怒ってても幼い頃に怒り慣れしちゃったから全然怖くないんだよなぁ。


むしろ、可愛い口調さんの時の方が怒ったら断然怖いかも……。