「久遠くん、あのね」
「ふふっ、どうしたの?」
「こ、この人、皇河さんって言うんだけど……」
私は久遠くんに事情を説明した。
「……僕、優しい?」
「うん!優しい久遠くん、大好きだよ!」
そういうと久遠くんは了承をしてくれたのだった。
……やっぱり久遠くんは優しいなぁ。
それからしばらくして、警察が駆けつけ皇河さん以外の誘拐犯さんが捕まった。
「……天音、ありがとう」
「いえいえ!これも久遠くんのおかげですし!」
……こうして、事件は一件落着!
陽奈ちゃんはなんと颯くんの抱きしめる力が強すぎて連れ去ることすらできなかったらしい。
私も無傷で家に帰れたし、……また久遠くんの大好きなところが、ひとつ増えた……!
【side 皇河】
……最初、コイツが俺の私情を聞いてきた時は、ただただ意味がわからないばかりだった。
けれど、俺のことを考えて聞いてくれたとわかり、少し嬉しかった。
俺のことを心配してくれるヤツは、俺の顔面に惚れた女ばっかりだったからだ。
でも天音は美人なくせに俺のことを心から心配してくれて、顔面のことにも一切触れてこなかった。
それが、ものすごく嬉しくて、たまらなかった。
「ふふっ、どうしたの?」
「こ、この人、皇河さんって言うんだけど……」
私は久遠くんに事情を説明した。
「……僕、優しい?」
「うん!優しい久遠くん、大好きだよ!」
そういうと久遠くんは了承をしてくれたのだった。
……やっぱり久遠くんは優しいなぁ。
それからしばらくして、警察が駆けつけ皇河さん以外の誘拐犯さんが捕まった。
「……天音、ありがとう」
「いえいえ!これも久遠くんのおかげですし!」
……こうして、事件は一件落着!
陽奈ちゃんはなんと颯くんの抱きしめる力が強すぎて連れ去ることすらできなかったらしい。
私も無傷で家に帰れたし、……また久遠くんの大好きなところが、ひとつ増えた……!
【side 皇河】
……最初、コイツが俺の私情を聞いてきた時は、ただただ意味がわからないばかりだった。
けれど、俺のことを考えて聞いてくれたとわかり、少し嬉しかった。
俺のことを心配してくれるヤツは、俺の顔面に惚れた女ばっかりだったからだ。
でも天音は美人なくせに俺のことを心から心配してくれて、顔面のことにも一切触れてこなかった。
それが、ものすごく嬉しくて、たまらなかった。


