今日も久遠くんは甘い言葉で私を惑わす。

「っ……すみません」

「い、いえっ……あ……あの、ところでなんでここに……?」

「「「暇だからです」」」


わ、わぁ……声ぴったりだ。

久遠くんはお仕事してるのに、この子たちはしてないってことは、高身長だけど歳はわりと下なのかな?


「あの、みなさんは何歳なんですか?」

「みんな15さいです」


メガネをかけていて見分けのつきやすい志遠くんがそう言う。


「そうなんだ……!」


歳の割に背が高すぎる……!


「ってか天音さんは何センチなん?めっちゃチビだけど」

「え、えっと……150、ですっ……」


詳しくは148.9だなんて言えないけど……。


「へーちっちゃ」


私は歳下の李遠さんにクスクスと笑われる。


「わ、笑わないでください……!」

「ってかアンタ歳上でしょ?タメ口でいいよ」

「えっ……あ、わ、わかった……!」


そういえば私歳上なんだっ……!!


「……これ、高校の難問ですよね」

「あ、そうだよ!」


志遠くんが私の机に広げられた高校の問題を興味津々に見つめる。


「すごい……こんな難問を3分で解いたんですか?」

「あ、うん!」


一応何分で解けたかはノートにメモしている。