「やってくれないの?」

「っ……」


そんなにしゅんってされたらっ……。


「くーくんっ……」

「!!!やった!ありがとう!!」


嬉しそうにぎゅっと私を抱きしめた久遠くん。

ふふっ、やっぱりわんちゃんみたいで可愛いなっ……!!


「……ふふっ、可愛い」

「……?」

「ポカンッてしてて可愛い」


っ……本当にやだよ……。


「急に、可愛いって言わないでっ……恥ずかしいよ……」

「だって天音が照れてるところが見たいんだもん。本当可愛い。」


ぎゅっとさっきよりも強く抱きしめられた。


「もう逃がさない」

「逃げないよぉ……だから離してっ……」

「ほら、そうやってすぐ逃げる。もう一生僕のものなんたがらそこにいて」

「うううっ……」


嬉しいけど、本当に恥ずかしい……。


「じゃあ、久遠くんも、ずっと私のね……」

「!うん!えへへっ……」


本当にわんちゃんみたいっ……。


こういうのを、犬系彼氏って言うんだよね……!


「久遠くんは犬系彼氏だね……!」

「天音も犬みたいだよね」

「へ?そ、そうかな」


私ってわんちゃんみたいだったのっ……!?

嬉しいけど、わんちゃんに失礼だと思う!