「誤解です……！私は、久遠くんにフラれたんですよ……！！」

「え……？天音ちゃん、告白したの？」

「あっ……はい……」


伯斗先輩なら、話してもいいよね……？


私はまたすんなりと伯斗先輩に全てのことを話した。


「……それで……早く婚約破棄しなよ」

「……えっ？」


あ、れ……？伯斗先輩、怒ってる……？

「あっ……えっと……これ、伯斗先輩へ目を通していただきたい資料、です、机の上に置いておきまね……！！」


なんだか伯斗先輩が怖くて、話をそらそうと伯斗先輩への大量の資料を伯斗先輩の生徒会長の机に運ぼうとするけれど……。


「うっ……重いっ……」

プリント一枚一枚は軽くても、これだけぎっしりしていればこれだけ重くなる。


「……天音ちゃ……。……大丈夫？」

伯斗先輩はなにかいいたげにしていたけれど、そのあと私の持っていたプリントのほぼを、持ち上げた。


「あ、ありがとうございます……」

「ふふっ、まったく、天音ちゃんはお馬鹿さんだね」

「え、ええっ……！た、たしかにっ……私はおバカさん……ですけど……」


そんなにくすくす笑わなくてもぉっ……。