それからしばらくして屋敷につき、天音にあげるためのくまのぬいぐるみを発注した。


……そして、問題は一つ。



……

どうすれば、俺の愛が伝わるのだろうか。


……も、もしかして!天音は重い愛を持つヤツが好きで、俺にはまだ重みが足りなかった、とか……?


なんて、ありえないことを考える。


ガチャンッ

「久遠くん〜おかえり!」


母さんがノックもせずに部屋に入ってくる。

せっかくのチャンスだし、母さんを頼ってみるのもいいかもしれない。


「……母さん、相談があるんだけどいい?」

「!ど、どうしたの!なんでも言って!!」


すると母さんは俺が座っていたソファから見て机を挟んだ正面のソファに腰をかけた。

「……実は……」


それから天音のことを大体ペラペラと話した。

「……そう……天音ちゃんも……」

「……?も……?」


もって、他にもいるのか?

「天乃ちゃんが、本当に鈍感でね……」

そういうことか。


「私と永遠さん、尊くんと天乃ちゃんとは同じ学園に通ってたの。だから、尊くんが天乃ちゃんにアピールをしていたのをいまでも鮮明に思い出せるわ」


アピール、か。