「……はぁ……それで本題は」

「天音って、怒るのか」

「やっぱーりな」

納得するように頷いた颯。


……だって、俺は天音が怒ってるところ可愛すぎてどうにかなりそうなんだもん。

仕方がない。

「天音ちゃんって、情緒不安定だし喜怒哀楽が超激しいらしいよ」

「マジか」

颯が知ってるとこは許せねぇけど、天音のことを知れて嬉しい。


天音も、怒るとわかっては、怒ってるところがまた見たくて仕方がない。

「ようちゃんが言うに、本当に信じれる人だけの前では感情豊かなんだって」

「……それって」

俺のこと、信じてくれるってことだよな……。

「前にようちゃんが、小学生の頃めっちゃ泣ける小説を天音ちゃんと読んで、自分は泣きまくったけど天音ちゃんは全くとして無感情だったんだって。」

「へー……」

「でも、それは学校で読んでたからで、家でまた読んらすっごい号泣しちゃったらしいよ」

「……」


そうなのか……。

「あ、あと陽奈ちゃんの噂によると、陽奈ちゃんと天音ちゃんって中学生の頃めっちゃ喧嘩してたらしい」

……それは信じられない。

あの穏やかな天音が。



「陽奈ちゃんはもっと自分を大事にしなさい!!!はぁ!?その言葉まるまるお返しするわ!!!みたいな勢いで」


内容は、陽奈想い……。