ガチャンッ。


天音に、押された……。


……



………………


……



なにあの力……可愛すぎじゃんか。


対して力がないくせに、俺のこと頑張って……可愛い。


天音の力が愛らしすぎて、愛しさが爆発しそうになっていた。


……でも、心外だな。


天音が、俺のこと、好きだった、なんて……。

それに言動的に、天音が不良に絡まれているところを助けた時に惚れた、のか……?


っていうか、ひとまず陽奈を呼んだ方が良さそうだな……。


「ぐおんぐんのバーガー!!!」


一枚の壁越しに聞こえる天音の声。


……。

俺のこと、バカって言った……。


なにそれ、かわいいかよ。

天音って、普段人にバカなんて言わないよな?


っていうことは、俺だけ特別……。


じゃねぇ、とにかく陽奈に連絡を入れて、天音のとこに行ってもらうようにお願いをする。


それで、なにをしてよう。

いまさら学校に行くのも面倒くさい。


……颯に色々と聞いてもらうか。

まぁ、……サイズを小さめにして外れにくくした婚約指輪は天音につけたし、とりあえず良いよな。


……っ……。

やっぱり天音が俺のことを好きでいてくれたと言う事実が嬉しすぎて、仕方がなく顔がにやけた。