しかし以前とは雰囲気が変わり穏やかな笑顔はなく、衣は月影らしくない派手な物だった。 そして何より法術の差だ。以前よりも増し鋭くなっている。 「天帝になったのだな」 「ああ」 席に座る月影に酒を注ぎ渡すと黙って飲み干した。 「兎はどうした?」 「…知らん」 「氷輪は?」 「…牢の中だ」 何でもないことのように月影は淡々と答えた。