ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 

 食事を終え、エレベーターで戻る途中、侑李が桔平に訊いていた。

「今日はホテルの方にお二人で戻られますか?」

 桔平が泊まっているホテルに二人で帰るのかと訊いているようだ。

「いや。
 ああ、帰りの車は頼んであるから、お前、乗って帰れ」

「は?
 ああ、ここに二人でお泊まりになられるんですか」

 せっかくの七つ星ホテルですもんね、と侑李は言ったが、

「いや、ヘリで帰る」
と桔平は言う。

 何故、ヘリで……と思う真珠を見下ろし、桔平が言った。

「友だちに水上ヴィラを借りたんだ。
 あそこに泊まる。

 来い、真珠」

 真珠はそのまま桔平に連れられ、ヘリポートに向かった。