ご先祖さまの証文のせいで、ホテル王と結婚させられ、ドバイに行きました

 


 真珠は無事にやっているだろうか。

 不安になりながら、桔平は仕事を終えた。

 真珠たちとはホテルの中のレストランで待ち合わせている。

 桔平が今建設しているホテルと同じく、そのホテルのだけのための人工島に建っている七つ星ホテルだ。

 七つ星は自称なのだが、そこに異論を唱えるものは誰もいない。

 ほんとうに世界一豪華なホテルだ。

 セキュリティもしっかりしていて、ホテルの宿泊客か、レストランやスパの予約客でないと入れない。

 うちがオープンしたら商売敵ではあるが。

 いいものはやはりいいな、とつい、職業病で、人工島に渡る橋の辺りからマジマジと観察してしまう。

 ロビーで真珠たちと合流した桔平は、潜水艦を模したエレベーターでレストランに向かう。

 海底をイメージした空間になっていて。

 巨大水槽には、美しい魚や海亀などか泳いでおり、青い光とハープの音が店内を満たしていた。

 そんな中、真珠は大興奮なまま昼間の冒険を語る。

「ドバイフレームに行ってきたんですよっ」

 それは俺がお前を連れていこうと思ってたところだな……。