食事を終えたあと、真珠は機嫌よく、桔平とサンドバンクを歩いていた。
温暖化により沈みゆくモルディブ。
この絶景が消えてしまわずにいつまでもつづくといいな、と思いながら、月の光がこちらに向かい、長く伸びている群青色の海を見る。
海に足が浸かりそうな波打ち際にしゃがんで真珠は言った。
「前に来たときは、夜行虫がすごくて。
海にも空にも天の川があるみたいで綺麗だったんですよ」
今もところどころ海が夜光虫によって青く光り輝いているが。
季節によっては大量の夜光虫が波と共に押し寄せてくるので。
星が砂浜に打ち上げられてくるみたいで綺麗だ。
「……一生忘れないと思いました」
後ろに立つ桔平が黙っているので、真珠も黙って、ずっと海を見ていた。



